スクリーン雑記帖

一世一代のどんでん返しにア然の「ピンクとグレー」 夏帆は大胆濡れ場に挑戦

 そう考えると、監督が若手俳優をよく起用するのも合点がいく。演技力に未知数で「分からない」ところがあり、計算外の思わぬ収穫があるからだ。今回は映画初出演・初主演の中島(「Hey! Say! JUMP」メンバー)と若手注目株の菅田が好演しており、監督は「こういう若い俳優たちと仕事をすると映画を覚醒させるというか、自分が想像していた映画作りと違う方向に連れて行ってくれるので、(起用は)大きかった」と目を細めた。

 特筆しておきたいのは、2人の初恋の相手で、ずっと双方を見守り続けるヒロイン役の夏帆。「うた魂♪」「天然コケッコー」などで清純派女優との印象が強いが、本作では大胆な濡れ場を演じていて一皮むけた感じだ。昨年WOWOWで放送されたドラマ「夢を与える」でも小松菜奈を相手にキスシーンを披露するなど、すっかり大人の女優に成長した。

 行定監督は「夏帆(の演技)はよかったですよね」とニコリ。「彼女自身は常にニュートラルだから、『きっかけがなければこう(大人の演技)はならない』と本人も言っている。前から僕も好きだったしよかったなと思います」とベタ惚れだったのが印象的だった。(伊藤徳裕)