五輪エンブレム見直し

再び似たものあったらどうなる? 商標権と著作権2つのハードル

 だが、今回の審査対象となった64作品について、組織委は商標権、著作権上のチェックは行っていない。商標調査には時間や多額の費用がかかる上、あまたあるデザインとの著作権上の類似性をチェックすることは事実上不可能なためだ。

 エンブレム委は事前公表には少なくとも2作品は残したいとしているが、現状では商標調査などの結果、候補が全滅してしまったり、1作品しか残らない可能性も否めない。組織委の担当者は「考えたくもないが、最悪の事態も想定しなければならないだろう」とし、「9日のエンブレム委で議論し、方針を示したい」としている。

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