洋菓子店などに「ケーキに髪の毛が入っていた」と嘘のクレームをつけ、おわびとして現金や商品をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた住居不定、無職、小野谷知子被告(45)の判決公判が8日、神戸地裁伊丹支部で開かれ、永田雄一裁判官は懲役2年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
永田裁判官は判決理由で「食品を扱う店の立場につけ込んだ悪質な犯行で、『甘いものが食べたかった』などと動機も身勝手」と指摘。一方、「事実を認め、反省の態度を示している」などと述べた。
判決によると、小野谷被告は昨年5~9月、神戸市や京都市の洋菓子店など6店に対し、ケーキやパンに髪の毛が混入していたとの嘘のクレームをつけ、商品代金計約1万4千円や代替品のケーキなどをだまし取ったとしている。