【橋本奈実の芸能なで読み】アンドロイドは「自我」を持つ-マツコロイド開発者が見る映画「さようなら」(1/3ページ) - 産経ニュース

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橋本奈実の芸能なで読み

アンドロイドは「自我」を持つ-マツコロイド開発者が見る映画「さようなら」

人間は機械なしで生きられるのか

 「あなたがコンピューターに勝てることってあると思いますか?」

 バラエティー番組「マツコとマツコ」でマツコ・デラックスさんのアンドロイド「マツコロイド」を手掛けたロボット研究の世界的な第一人者、大阪大学教授でATR石黒浩特別研究所客員所長の石黒浩先生を取材した。前述の言葉はその際に聞かれた難問だ。

 「いま人は機械なしで生活できますか? それで本当に人がコンピューターをつかさどっているといえますか? そもそも僕は技術を含めての人だと思うので、技術と人は比べられることなのか、とも思います」と語る。

 石黒先生はいかなる物事も「変な思い込み」をしないようにしているという。「よく人の存在意義や命の価値と言いますけどね。価値があると思っていたら、僕は何もしない。ないから探し、努力する。人とは何かを考えることが、僕の生きる一番の目的です。それをより深く考えさせられる映画だと思います」

 映画「さようなら」が9日、シネ・リーブル神戸で公開される。石黒先生が、劇団「青年団」主宰をする劇作家、平田オリザ氏と共同で進める、人間とアンドロイドが舞台で共演する演劇プロジェクトの中の一作を映画化。海外からも高く評価されている深田晃司監督がメガホンをとった。

あえて人間らしくしていないのに、よりリアルに

 《放射能に侵された近未来の日本。計画的避難体制のもと国民は国外へ随時、避難していく。が、優先順位下位のために取り残された外国人の難民ターニャ(ブライアリー・ロング)。幼い頃から病弱な彼女をサポートするアンドロイドのレオナに見守られ、最期の時を迎えることに…》