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山手線「ダサい駅」ワーストワン・鶯谷駅を降りた先には…あの爆笑王の殿堂が 東京・根岸

【ニュースな街】山手線「ダサい駅」ワーストワン・鶯谷駅を降りた先には…あの爆笑王の殿堂が 東京・根岸
【ニュースな街】山手線「ダサい駅」ワーストワン・鶯谷駅を降りた先には…あの爆笑王の殿堂が 東京・根岸
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 不動産・住宅情報サイト「ホームズ」が昨年末発表したJR山手線の「ダサいと思う駅ランキング」のワーストワンは鴬谷だそうだ。102票(得票率24・3%)を獲得。「ラブホテルが多い」「いかがわしい感じ」「風俗店が多いイメージ」「場末な感じがする」などの意見が紹介されている。

 駅のホームから見るとそんな感じがするが、実はなかなか侮れない駅なのだ。

 西側には寛永寺があり、徳川家6人の将軍(家綱、綱吉、吉宗、家治、家斉、家定)の霊廟がある。家定の隣には、2011(平成23)年の大河ドラマの主人公になった「篤姫」(覚えてます?)も埋葬されている。その先は谷中、根津、千駄木、いわゆる「谷根千」(やねせん)と呼ばれる地域につながる。

 東側は、江戸時代、大商人や文人墨客が別宅や隠居先とした根岸がある。上野の山と音無川に恵まれた場所だったらしく、今なら避暑地みたいなものか。「初雪や」でも「桜咲く」でも、後に「根岸の里のわび住まい」と付ければ俳句になるといわれたほどだ。

 関東大震災や戦災の被害も少なく、昔ながらの曲がった道や袋小路が残る。

今、来るんじゃないかってうわさしていたとこなんですよ

 鶯谷駅から歩いて5、6分ほどの住宅街の一角に「昭和の爆笑王」と呼ばれた落語家、林家三平(先代)の資料を集めた「ねぎし三平堂」がある。

 階段を上がると突然、三平の声で「今、来るんじゃないかってうわさしていたとこなんですよ」。

 出た! いきなり懐かしのギャグ攻撃。

 展示室に入ると、「好きです、好きです、好きです、好きです、よし~子さん」と三平のヒット曲が流れてきた。

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