話の肖像画プレミアム

星野朝子(55)=日産自動車専務執行役員=「きみが必要なんだ」 ゴーン社長に口説かれたのは…

【話の肖像画プレミアム】星野朝子(55)=日産自動車専務執行役員=「きみが必要なんだ」 ゴーン社長に口説かれたのは…
【話の肖像画プレミアム】星野朝子(55)=日産自動車専務執行役員=「きみが必要なんだ」 ゴーン社長に口説かれたのは…
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「私辞めなきゃ」入行3年で決断

 〈4月に日産自動車初の女性専務役員に就任し、苦戦が続く国内販売のトップとなった。カルロス・ゴーン社長は「わが社の秘密兵器」と持ち上げる〉

 魅力的な商品を投入しないといけないし、日産自動車って何が強いかというのも明確に打ち出さないといけない。日産らしさを表現できない商品は思い切って切ることも必要だし、販売施策にも効率的ではない部分がたくさんある。解答は1つではないし、いろいろなことを同時にしなければならない。私のように(国内営業と)全く関係ない人間だからこそ、できることがあると思います。

 〈慶応大卒業後に入社したのは銀行だった〉

 経済学部で計量経済学を学んで、数字と戯れる仕事ができたら楽しいだろうなと思っていました。景気や金利の予測モデルを作りたいと日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に入社しました。希望した調査部ではなく国際金融部に配属されましたが、仕事も面白くて一生懸命やっていました。

 〈責任のある仕事を与えられ、やりがいを感じる日々。転機は突然訪れる〉

 国際金融部で一緒に働いている男性社員には経営学修士(MBA)を持つ人や、海外勤務の経験を持つ人が多くいました。すごい人たちの仲間入りをするには、海外支店で勤務するしかないと思って、上司にお願いしました。上司も賛成してくれて、心待ちにしていたところ、人事部に呼び出されました。そこで「わが行は女性を海外に出したことはないので、いろいろと難しいんですよ」といわれた。

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