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「大阪府内店舗の再編考えず」…大正銀と統合のトモニホールディングス、遠山誠司社長

トモニホールディングスの遠山誠司社長=高松市の香川銀行本店
トモニホールディングスの遠山誠司社長=高松市の香川銀行本店

 今年4月、香川銀行と徳島銀行を傘下にもつトモニホールディングス(HD)と大正銀行(大阪市)が経営統合する。四国と関西をまたぐ広域地銀が誕生する。トモニHDの再編の狙い、統合効果などについて遠山誠司社長(68)に聞いた。(石川有紀)

 --地方銀行が地盤の営業エリアを越えて手を組む理由は

 「香川、徳島両行ともヒト、モノ、カネが集まる大阪に出店し、企業向け融資を行ってきた。不動産や住宅業界に強みをもつ大正銀行と統合することで、ノウハウや情報を共有できる。再編は経営が厳しくなって決断するケースが多いが、われわれは経営体力のあるうちに統合することで、将来の環境変化への対応を目指す」

 --香川銀行と徳島銀行の経営統合の成果は

 「四国経済は、人口と企業数の減少とともに疲弊している。平成22年の香川銀と徳島銀の経営統合は、安定した銀行事業を継続し顧客に安心して取引していただくための経営判断だった。統合によって、2行の視点を経営に取り入れることで企業統治を高められた。組織構成や業務推進、経費など、HDで統一したルールを作り上げた。また、営業店のシステムを共同にするなどコストを抑えられた」

 --傘下となる3行の合併への考えはあるのか

 「合併は経営効率化のメリットはあるが、銀行ごとに歴史が異なり、従業員や顧客にとって弊害もある。ただ、日本の金融政策や世界経済の情勢などで、経営環境が今後どう変わるかはわからない。合併を検討する可能性が出てくるかもしれない。まずはHDが3行にガバナンス(企業統治)を利かせ、トモニというブランドの顧客認知度を上げることが統合の成果につながると考えている」

 --大阪府内は3行の支店が一部重複する。店舗再編や連携は