北朝鮮核実験

初の「水爆実験」、米国の譲歩引き出し狙う さらなる軍事挑発も

 【ソウル=藤本欣也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が6日、水素爆弾の実験を強行した。金第1書記は1日に発表した「新年の辞」では、「経済強国」建設を掲げていたが、水素爆弾の実験強行で中国をはじめ国際社会の反発は必至。北朝鮮が外交的孤立を一層深めるなか、米国から譲歩を引き出すため、さらなる軍事挑発を繰り返す可能性が出てきた。

 北朝鮮は今年5月、36年ぶりとなる朝鮮労働党の党大会を開催予定だ。今回の水素爆弾の実験強行により、金第1書記が党大会で、軍事力をバックにした金正恩体制の確立を内外にアピールする可能性が高まったといえる。

 北朝鮮は6日の「特別重大報道」で、「米国と対峙するわれわれは水素爆弾を手に入れた」と強調し、米国を意識した実験だったことを示唆した。北朝鮮は米国の「敵視政策」転換を狙っており、オバマ政権から譲歩を引き出すため軍事挑発を続ける可能性がある。