太田市、「おおたBITO」の愛称使用中止 他者が商標申請中

 太田市は5日、東武太田駅北口に10月開館予定の文化複合施設「太田市美術館・図書館」の愛称「おおたBITO」の使用を中止することを発表した。「BITO」の名称が商標申請されていることから取りやめ、当面は正式名称の「市美術館・図書館」を使う。

 定例会見で清水聖義市長は、「昨年夏ごろから登録申請をしている人がいる。愛称を使うと、あれは自分のものだと言う。残念だが使わないことにする」と述べた。愛称のBITOは、美術館の「び(BI)」と図書館の「と(TO)」の頭文字をローマ字で表現し、昨年6月に決定していた。

 おおたBITOをめぐっては、白紙撤回された2020年東京五輪公式エンブレムのデザイナー、佐野研二郎氏が手掛けたロゴが、米デザイナーの作品と酷似していると指摘され、市民からの意見を聴き、正式に使用を断念している。

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