山上直子の誘惑する京都

狛犬ならぬ「狛猿」!? 騒ぐ申年こそ…都のサルを探す

大豊神社(末社・日吉社)の「狛猿」
大豊神社(末社・日吉社)の「狛猿」

 「魔がサル(去る)」「病がサル」「マサル(勝る)」…。どうも申年はことさら縁起がいいようだ。毎年、年初は干支にまつわる風物を京都で探してみるのだが、干支によって苦労する年、しない年がある。今年の干支「申(さる)」は人に近い存在であるぶん人気もあって、あちこちに棲んでいた。そうそう、狛犬ならぬ「狛猿」も…。

お山を守るサル

 いろいろな語呂合わせがあるけれど、やはりサルは縁起がいい。おそらく賢いイメージも重なっているのではないだろうか。

 京都市左京区にある大豊神社は「ねずみの社」で知られ、「狛ネズミ」があることで有名なのだが、境内にある小さな末社・日吉社にはなんと、「狛猿」がいた。そもそも日吉神社は厄よけで知られるお社だが、このおサルさんは災難を除けてくれるのだそうだ。右手に持っているのは神楽鈴だろうか。左手には扇を持ち、とぼけた表情がなんともかわいらしい。

 日吉神社といえば大津市坂本にある「日吉大社」が有名だが、比叡山延暦寺の守護神であり、やはりサルは山の守り神といったところなのだろう。

御所のサル

 京都でサルといえば、真っ先に思い浮かぶのはやはり京都御所の北東角、「猿が辻」である。なにげなく横を通ることが多く、知らないと通り過ぎてしまうが、知る人ぞ知る、ある種のパワースポットだ。

 何しろ、陰陽道(おんみょうどう)で鬼がやってくる「鬼門」が北東ということで、その邪気を封じるために、というか、入ってこられないように、京都御所のこの北東角だけ塀がぐいっと中にへこんだ形になっている。南東、南西、北西と塀の他の角をチェックすると、北東の角だけ異なる凸の形に作られているのがわかるはずだ。