政界徒然草

安倍晋三首相の「モモクリ3年…」発言の真意はどこに? 橋下徹氏の動向にらみ、衆参同日選はジワリと現実味…

 橋下氏は「政治家引退」を公言するが、「人気の高い橋下氏が参院選前に国政進出を電撃表明し、首相が同時期に衆参同日選を表明すれば、世論の流れができる」(自民党幹部)との見方も少なくない。実際、安倍首相は年明けの夕刊フジのインタビューで、橋下氏について「世の中が放っておかない」と秋波を送ってみせた。

 しかも松井氏は1月4日、おおさか維新として憲法改正案を作成する考えを表明。永田町では、「首相と橋下氏らが謀議した衆参同日選のシナリオが動き始めた」(民主党関係者)といった観測も広がっている。

 もともと衆院解散のタイミングは「定石からいえば年内が最適」(自民党幹事長経験者)とされる。再増税する29年4月以降は内閣支持率が落ちる懸念があり、衆院議員が任期満了を迎える30年12月に近づけば「追い込まれ」色が強まり、与党に不利との分析もある。

 自公両党は現在でも衆院で3分の2以上の勢力を有していることから、「解散でわざわざ改憲の発議要件を失う危険を冒すべきでない」(閣僚経験者)との声もある。ただ、自民党内では「衆参同日選を引くくらいの決断をしなければ、過去1度も3分の2以上が集まったことのない、参院の環境は整えられない」(幹部)との意見の方が勝っているように見える。

(政治部 水内茂幸)