関西の議論

橋下ショックで奈落の底に突き落とされた楽団が…ホールのリニューアルラッシュ、「不安」を「チャンス」に 

【関西の議論】橋下ショックで奈落の底に突き落とされた楽団が…ホールのリニューアルラッシュ、「不安」を「チャンス」に 
【関西の議論】橋下ショックで奈落の底に突き落とされた楽団が…ホールのリニューアルラッシュ、「不安」を「チャンス」に 
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 老朽化した公立ホールの建て替え、再整備計画が各地で進んでいる。「京都会館」が今月10日、「ロームシアター京都」としてリニューアルオープン。大阪府内では来年1月に豊中市に新しい劇場が開館するのを皮切りに、高槻、堺、枚方、東大阪の各市でも相次いで再整備計画を進める。「新しい劇場が林立しても、それだけのお客さんが足を運んでくれるのか」と心配するムキもあるが、橋下徹・大阪府知事・大阪市長時代に自主独立の精神をたたき込まれた関係団体からは「これをチャンスととらえ、文化振興にも努めたい」というたくましい声も聞こえてくる。(安田奈緒美)

楽団のホール管理 球団がスタジアム運営も行うようなもの

 来年1月に開館する豊中市立文化芸術センターは、旧市民会館跡地に整備された。最寄り駅の阪急曽根駅から徒歩3分の好立地にあり、1300席の大ホール、200席の小ホールを新設し、隣接する現「アクアホール」を中ホールとして位置づけ、大中小のホールを備えた市の文化拠点にする。

 何より関係者の注目を集めているのは、ホールの指定管理業務を任されるのが同市に拠点を置くオーケストラ「日本センチュリー交響楽団」ということ。プロ野球の球団がスタジアムの運営も行うようなもので、同楽団は自らの楽団の演奏活動以外に、劇場の日常の維持管理から事業内容の決定、広報、貸し館事業まで幅広く業務を行う。

 大阪府が設立した同楽団は、橋下氏が府知事時代に援助を打ち切られ、平成23年に府から独立して民営化、以降、収入源の確保に奔走してきた経緯がある。指定管理業に乗り出した理由の一つには、「委託料」があるようだ。