WOMEN

「男の職場」で夢つかむ 鉄道運転士に女性進出

 運転士を希望してもすぐに乗務できるわけではない。どの鉄道会社でも、まずは駅係員として働き、その後車掌で経験を積んだ上で、国家試験に合格する必要がある。しかし周囲の男性社員が次々と運転士になっていく中、駅係員の勤務が続いた。「もう無理かもしれない」と諦めかけていた時、転機が訪れた。平成11年、男女雇用機会均等法が改正され、女性の深夜早朝勤務が法的に可能となった。

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 「車掌になれるから試験を受けてみろ」。社内試験までは1カ月を切っていたが、猛勉強の末合格。入社から10年、晴れて車掌となった。そして17年には同社で初めての女性運転士に。「本当に運転していいのかな、というのが正直な感想だった」と振り返る。

 ただ、前例のない女性運転士。小柄な永田さんにとって運転席の窓を開けるのも重くて両手を使わなければならない。「運転席のハンドルやキーなど、すべてが固くて慣れるまで大変でした」。

 昨年、運転士になって10年を迎え、10年間無事故の表彰を受けた。同社の女性運転士の中では最もキャリアが長く、パイオニア的な存在に。「自分が失敗すれば、後に続く人たちに迷惑がかかる」というプレッシャーを感じながらの10年だったが、「後進のいい目標にもなっている」と上司の信頼も厚い。

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