WOMEN

「男の職場」で夢つかむ 鉄道運転士に女性進出

出発前、安全を確認する永田さん。車掌業務も兼務している=近鉄生駒駅(南雲都撮影)
出発前、安全を確認する永田さん。車掌業務も兼務している=近鉄生駒駅(南雲都撮影)

 通勤や通学、旅行など多くの人々が利用する鉄道。電車の運転士は男の子の「なりたい職業」ランキングの常連で、実際男の職場のイメージが強い。そんな運転士の世界で、ここ最近、女性の進出が目覚ましい。昨年、運転士歴10年を迎えた、近鉄の永田和歌子さん(42)は、「せっかく誰でも運転士になれる時代なので、若い人たちにもがんばってほしい」と後輩たちにエールを送る。

 大阪市営地下鉄が乗り入れる近鉄けいはんな線。沿線に大阪のベッドタウンを多く抱え、毎日大勢の人が利用する。永田さんは、主にこの路線で乗務を担当する。ワンマン路線のため車掌業務もこなさなくてはならず、ドアの開閉、急病人などの緊急対応もあり、業務は過酷だ。

 「子供のころから大きな乗り物が大好きだった」という永田さんは高校卒業後、就職先として鉄道会社を探した。だが女性が運転士になるには高い壁があることを知った。

 「女性用の設備がない」などといくつかの鉄道会社に断られる中、近鉄が「駅員なら」と採用した。「働いていたらなんとかなるだろう」。意を決して運転士の世界に飛び込んだ。