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ハンドルやアクセルを操作しなくても、車が安全に目的地まで連れて行ってくれる-。かつては未来の乗り物だと思われていた自動運転車の普及が近付いてきた。政府と自動車メーカーは東京五輪が開かれる平成32年の実用化を表明。今年は日産自動車が一定の条件で自動運転が可能な新型車を投入する計画だ。自動運転元年の幕開けはもうすぐだ。
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「世界は新たな時代に突入した。画期的な技術が私たちの生活を変えようとしている」
日産のカルロス・ゴーン社長は27年の東京モーターショーでこう宣言した。
日産が今年発売する新型車は渋滞時の高速道路で自動運転走行ができる。同一レーン内なら、直線やカーブにかかわらず、先行車に追従して走行し、先行車が止まれば停止する。30年には高速の複数レーン、32年に一般道で走行できる自動運転車を投入する計画だ。