国を守り隊

横須賀・陸上自衛隊高等工科学校 親元離れ、厳しい寮生活 15〜19歳が抱く国防の志

【国を守り隊】横須賀・陸上自衛隊高等工科学校 親元離れ、厳しい寮生活 15〜19歳が抱く国防の志
【国を守り隊】横須賀・陸上自衛隊高等工科学校 親元離れ、厳しい寮生活 15〜19歳が抱く国防の志
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 神奈川県横須賀市に、将来陸上自衛隊の中核を担う人材を養成する陸自唯一の学校がある。中学を卒業後、親元を離れた15~19歳の生徒が寮生活で卒業を目指す「陸上自衛隊高等工科学校」だ。同校の教育は普通科高校と同様の内容に加え、電子工学などの専門教育や武器訓練などの防衛基礎学を修める厳しいものだ。「パイロットになりたい」「人を助けたい」-。さまざまな志を胸に、生徒らは過酷な3年間を仲間と支え合いながら、知・徳・体を磨き乗り越えていく。(岩崎雅子)

厳しい集団生活

 午前6時。生徒らは起床ラッパで飛び起き、点呼のために生活舎前に整列する。清掃、朝食、朝礼を経て午前の授業。

 1時間の昼休みを取って午後の授業が行われ、午後6時までは部活動。自習時間が始まる8時までの2時間が、夕食を含めた唯一の自由時間だ。

 「アイロンがけが苦手で、最初は自由時間がアイロンがけで終わってしまった」

 こうはにかみながら話すのは、高校2年生に該当する第2教育隊の神田貴斗さん(17)だ。

 現在同校では、3学年で計約930人の生徒が学んでいる。入校直後の「1年生」の部屋は、2段ベッドの8人部屋。最初の半年間は「模範生徒」と呼ばれる3年生が同じ部屋で指導に当たる。

 「最初の1カ月が人生の中で一番辛かった」と、第3教育隊の上野良磨さん(18)は振り返る。「気を抜ける瞬間がない。ロッカーやベッドの整頓指導も厳しくて…」と話すが、「その1カ月が全ての基盤になっている」と、端正な姿は立派な「自衛官」だ。

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