島が危ない!

着々と整備進む中国軍の着上陸侵攻能力 揚陸艦艇230隻で戦闘車両1530両輸送可との推計も…米海軍ピリピリ

詳細な上陸手順

 これらの上陸部隊は実際にはどのように作戦を行うのか。台湾陸軍の14年10月の論文は、1個師団が上陸作戦を行う手順を、中国軍の教材などを元に分析している。それによると、師団は隷下部隊を「突撃上陸群」(2個歩兵連隊と水陸両用戦車など)、「縦深攻撃群」(1個装甲連隊など)、「火力突撃群」(砲兵、対装甲部隊、攻撃ヘリ部隊)、「先遣部隊」、「空挺(くうてい)部隊」(1個歩兵大隊)、「合成予備群」(戦車、歩兵で1個大隊)などに分けて編成し、上陸準備を整える。

 師団が上陸する海岸線は6~8キロに及び、その中から2~3カ所が旅団または連隊の上陸地点になる。師団は、揚陸艦や輸送艦などで構成する輸送艦隊4~6個に分かれて乗船し、上陸地点に向かう。上陸地点に近づくと、部隊は岸から40~60キロの地点で揚陸艦からLCACやヘリに搭乗。さらに揚陸艇に乗り換えるのは岸から20~30キロで、水陸両用戦車・装甲車は4~8キロで水上に出る。その後、2~6キロの地点から一斉に突撃を開始。12~25分で岸にたどり着くという。上陸成功後は、6~8時間で長さ1000~1500メートルの簡易埠頭(ふとう)が設置され、後続の部隊や物資の陸揚げを行う。

 こうした構想は各種固定翼機の火力支援を前提とするなど台湾侵攻を想定しているとみられる上、前述のように十分な輸送能力があるかどうかは分からない。ただ、中国海軍が目標として掲げていることは事実だ。

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