島が危ない!

着々と整備進む中国軍の着上陸侵攻能力 揚陸艦艇230隻で戦闘車両1530両輸送可との推計も…米海軍ピリピリ

 一方、中国研究誌「中共研究」の14年5月の論文は、中国の揚陸艦艇を約230隻と推計し、約2万6000人と戦闘車両1530両が輸送可能としている。前回紹介した海軍陸戦隊2個旅団全ての人員と装備が一度に輸送するのに十分な能力だ。だが、推計では小型の玉北級(074A型)揚陸艇(LCU、800~1000トン)が150隻を占める。同級は05年までに10隻の建造が確認されているものの、論文は、その後年5隻のペースで増産していると仮定している。

 また、玉北級は小型のため、日本周辺や南シナ海などへの投射能力は不明。ただ、中国海軍はかつて、玉北級よりも旧式の玉林級(079型、約800トン)を南シナ海の島嶼への補給用に使用しており、気象条件が良ければ玉北級も南シナ海や周辺国向けに使用されるとみられる。

将来は遠征軍化か

 米海軍情報局(ONI)が今年4月に6年ぶりに公表した中国海軍に関する報告書は、「水陸両用艦(Amphibious Ships)」の配備数を北海艦隊11隻、東海艦隊20隻、南海艦隊25隻の計56隻としている。内訳は不明だが、小型の揚陸艇は「水陸両用作戦」の概念に含まれていない可能性がある。また、2000年代初等の近代化計画の後、中国の両用戦艦隊の規模は「安定している」としている。

会員限定記事会員サービス詳細