ファーストシーンは、留置場で仲間のふりをしてチンピラから情報を聞き出しているタカを、ユージが迎えに来るところから始まり、互いに「タカ」「ユージ」と呼び合う。
新たな物語の始まりを予感させるこのシーンも、2人の意見で追加された。舘は「やっぱり最初は、タカ、ユージと呼び合おう。お互いを呼ばないとしまらないと思った」と語る。
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「さらば-」にはファンサービスもいっぱいだ。
柴田は容疑者の追跡シーンで、長い手足を生かしたご存じ「ユージ走り」を披露。舘は「あの走りが今も健在なのはすごい。僕なら肉離れですよ」としみじみ。一方の舘も、ユージの危機に、ハーレー・ダビッドソンにまたがりショットガンを構えたおなじみの姿で登場し、客席をわかせる。柴田は「タカのユージに対する思いが伝わってきた。映画らしい作品になったと思った」とうれしそうだ。
また、映画の最後では、テレビ版のエンドクレジットを使用。舘が歌う「冷たい太陽」が流れる中、かつての名場面とシリーズ30年の歴史を振り返る内容で、最後の最後まで楽しめる内容となっている。