プロ野球通信

激突回避で衝突必至? 2016年、プロ野球が変わる

 一方で走者はメリットを感じている。好走塁でわかせることも多い外野手の一人は「以前より本塁に突っ込みやすくなるのは確か。ただ外野手としてはホームへの返球をより正確にしないといけない」。三塁コーチスボックスに立つコーチは「腕を回す判断も変わる。われわれの決断力も問われる」と言う。

 あくまで選手のけがを防ぐのが大前提の改正だけに、元捕手の球界OBは「現行の解釈では、三塁側に返球がそれただけで『走路をふさいだ』としてアウトにされかねない。それじゃ面白くないし、野球ではなくなってしまう。故意のタックルだけ禁止にすれば済むのでは」との意見だ。人間の目による判定はどんな状況でも難しい。同OBは「結局は審判の力量の問題。微妙な位置取りで、判定をめぐってもめるシーンが増えなければいいけど」と心配する。

 NPBでは1月中に12球団に改めて説明し、2月のキャンプで審判員が具体的な疑問に答え徹底をはかることにしている。(芳賀宏)

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