風前の灯

混浴温泉は消えゆく運命なのか? AVロケ、露出マニア、「ワニ」の存在がネックに… 温泉ジャーナリズム誌編集長に聞く

多くは改築時に消滅

 近年、混浴の減少が加速している理由について、二之宮編集長は「これだ、という要因を一つだけ挙げるのは難しいが、マナー問題が一番大きいのは事実」と語る。さらに、「温泉宿の混浴について言えば、既存の施設はどんどん老朽化が進む中、改築時に混浴のままだと許可が下りず、男女別浴にするよう指導される。そこで戦う人も少ないので、基本的に改築や建て替えのたびに減っていく。加えて利用者のマナーも悪いから、施設側としても続けていく気力がわかない。結局、湯船に囲いを作ってしまうのがいちばん楽、ということになる。そういう要因が全部重なっている状況だ」と、構造的問題を指摘する。

 もはや風前の灯とも言える混浴温泉。入浴する際には、マナー違反などもってのほか。よくぞ現在まで残っていてくれた、と感謝しながら入る必要がありそうだ。                         (磨井慎吾)

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