話題の肝

萌えキャラで自治体PRに「NO!」相次ぐ…NGラインは「胸の大きさ」か?

 千葉県松戸市では、イラストレーターに依頼して作成した「松宮アヤ」(15歳)という防犯魔法少女萌えキャラを平成23年から25年にかけて起用。その後、交通安全啓発キャラクター「神戸アミ」(23歳の女性警察官)、振り込め詐欺防止キャラ「市城アイ」(9歳)も誕生させ、「松戸防犯3姉妹」として話題になった。ただ、同市の担当者によると、絵柄にはかなり気を使ったようだ。「(作者であるイラストレーターから)胸を強調する絵柄が届いたことがあったが、それらはNGにした。萌えキャラは若い世代に訴求力があり、『ポスターがほしい』といった声も多かったが、利用には自制心を持たないと危ない。女性キャラだけでなく、男性キャラも一緒に起用したほうが、良かったかもしれない」と話している。

 NGかどうかの線引きは採用する側や関係者の感覚による部分もあり、一概には言い切れないのだろう。とはいえ公共のPRは、万人が好感を持つキャラクターが理想だ。せっかく想像上の2次元キャラを使うのなら、実在するタレントらでは実現不可能な絵柄をぜひ追求してほしい。

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