話題の肝

萌えキャラで自治体PRに「NO!」相次ぐ…NGラインは「胸の大きさ」か?

 8月には現役海女ら300人が「海女文化を理解していない」「女性蔑視だ」など、公認を撤回するよう署名を提出。市は当初「個人の感じ方の問題」として撤回しない方針だったが、今年結成したというフェミニストグループ「明日少女隊」が「行政が、未成年の女性を性的なものとして表現し、市の広報のための公認キャラクターとして利用し、市役所などの多くの公共の場所で公開をしていることは問題」としてインターネット上で署名活動を開始。同月末、約7000の署名を集め、市に提出した。

 「碧志摩メグ」を制作した「マウスビーチ」側も、胸や脚の露出をやや抑えた図柄を使ってポスターなどを作り直した。しかし、市は批判を受ける形で公認を撤回し、11月5日からは非公認キャラクターとして再出発した。

巨乳キャラはNG?

 萌えキャラ女性蔑視騒動は、岐阜県美濃加茂市にも飛び火した。

 11月4日に、同市の観光協会が市内の飲食店を巡るスタンプラリーの実施を告知するためPRポスターをツイッターに投稿すると「胸を強調しすぎている」「不快感がある」と、ツイッターやメール、電話などで約30件の批判が寄せられた。

 問題になったポスターは、市が舞台のアニメ「のうりん」(原作は、白鳥志郎さんのライトノベル「のうりん」)に登場する良田胡蝶(よしだ・こちょう)が描かれたもの。良田は、県立田茂農林高校に通う大地主のお嬢様で、成績優秀。主人公らとともに将来の日本の農林業を担うべく奮闘中というキャラクターだ。ただし、巨乳のためか、関連グッズの絵柄などでは、入浴中や下着姿で描かれ、「おっぱい爆弾」「ボイン良田」など、かなり下ネタの要素が強い。

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