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まちおこしや集客などを目的に、自治体などによる美少女萌えキャラの活用が逆風にさらされている。来年5月、伊勢志摩サミットが開催される三重県志摩市で、海女萌えキャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が、「性的すぎて不快」と現役の海女ら約300人が公認撤回を求める署名提出。岐阜県美濃加茂市では、観光協会がアニメ「のうりん」のキャラクターを使ったポスターにも「セクハラだ」と批判が相次ぎ、絵柄の差し替えに至った。萌えキャラは性差別に当たるのか。どこからがNGなのか…(村島有紀)
17歳で彼氏募集中
「若い人や外国人に新しい志摩の見方や魅力を発信したいという気持ちでしたが、確かに配慮に欠けるところがあった」と話すのは、志摩市の担当者。市によると、昨夏、イベント会社「マウスビーチ」(同県四日市市)を運営する浜口喜博さんが、大口秀和市長と会い、萌えキャラを使って観光PRをしたいと持ちかけ、市長が快諾したのがきっかけ。昨年10月末にキャラクターが完成し、市が名前を公募し、12月10日に市公認キャラ「碧志摩メグ」が誕生した。
しかし、ポスターなどが市内に掲示されると、「海女という職業を冒涜(ぼうとく)している」と現役の海女さんや元海女さんから批判が起こった。
批判の対象になったのは、その絵柄。白い磯着に赤い腰ひもを付けたロングヘアの女の子の裾は大きくはだけ、膝や丸い胸の形もくっきり。プロフィルには、17歳で「彼氏募集中(笑)」とある。