経済インサイド

中国人爆買いで大人の街・銀座が様変わり…我が物顔の振る舞いに「ここは中国か?」

 中央通りには5台の大型の観光バスが止まり、中国人観光客が次々と降りてくる。彼らが吸い込まれるように入っていくのが、免税店「ラオックス銀座本店」をはじめ、「三越」や「松屋」などの百貨店のほか、カジュアル衣料品店「ユニクロ」や「ZARA(ザラ)」、ドラッグストアチェーン「マツモトキヨシ」などだ。どの店内も中国人でごったがえす。ただ、「店員と大声でやり取りする姿は日常で、観光客同士で口論が始まることも珍しくない」(百貨店関係者)という。

 観光バスの集合場所の一つとなっているラオックス前には、大きな紙袋を両手にぶら下げた中国人らが立ち、歩道をふさぐほど混雑していた。

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 中国人が占拠するのは歩道だけではない。銀座の老舗喫茶店「アマンド銀座店」でも中国人観光客の客足が途絶えることはないという。アマンドによると、「入店客の約3~6割が外国人観光客だ」という。急増する中国人観光客向けに中国語で書かれたメニューを用意したほか、中国語は話せる店員3人も雇った。この日も、4人組のテーブルでは一つの「抹茶パフェ」を4人で仲良く分け合っていた。買い物の成果でも話しているのか、時折大声で笑っていた。

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