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高級ブランド店が軒を連ねる大人の街、東京・銀座が大きく様変わりしている。理由は、中国人ら外国人観光客による「爆買い」だ。お金を落としてくれるのはありがたいが、大声でやりとりしたり、歩道を占拠したり…。年の瀬の銀座を歩き、変貌ぶりを見てきた。
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12月21日、午後3時。銀座4丁目交差点の角を曲がり中央通りを新橋方面に向かって歩くと、その光景に驚いた。歩道を歩く人のほとんどが両手に買い物袋をぶら下げた中国人なのだ。
「サンユェ ザイ ナァール?(三越はどこ?)」
「ジャール(こっちだよ)」
「ブーシー ナァール(あっちじゃない?)」
銀座のど真ん中で、中国語が飛び交う光景に、「ここは中国か」と錯覚に陥る人も少なくないはずだ。ただ、悪い気はしない。とにかく元気だ。日本人にはない勢いのようなものを感じる。1980年代のバブル景気に沸いた日本人が仏パリや英ロンドンの高級ブランド品を買いあさったと欧米から揶揄されたときもこのような勢いを感じさせていたのだろうか。