トレンド日本

こけし収集が第3次ブームに…「こけ女」全国に増殖中! 飛行機、ダースベーダー、ミッフィーとのコラボも…

 続く第2次ブームは戦後に訪れる。昭和30年代後半から40年代前半にかけての高度経済成長期の頃だ。39年夏には東京五輪が開催される。成長の波は東北にも及び、大型道路の整備などにより温泉地もにぎわった。「温泉地の店先に朝並べておくと夕方には完売している」。そんな証言が残るほどの人気ぶりだった。

 第2次ブームは第1次よりも規模の大きなものだった。ブームの中心にいたのは、当時「企業戦士」「猛烈社員」などと呼ばれたサラリーマンたち。青野さんは「こけしの素朴さに、仕事の疲れの癒やしや慰めを求めたのではない」と推測する。

こけしの背後に懐かしい「日本」の姿

 過去2回のブームには共通項がある。外来文化の流入や急速な近代化によって、忘れ去られそうになっていた「日本」を、今一度見直そうというきっかけになっている点だ。

 第1次ブームが起こった昭和3年ごろには、ブリキやセルロイドの近代的な玩具が流入し、伝統玩具が廃れていく時期に当たる。その流れにあらがうかのように、伝統文化の象徴として、こけしが再発見されたのだった。

 第2次ブームの際には、高度経済成長に伴う米国文化の流入があった。「茶の間」は「リビングルーム」に変わり、カラーテレビ、クーラー、自家用車の「新三種の神器」が普及するなど、近代的な生活スタイルが取り入れられていった。この時も、こけしは日本人の心のよりどころとされた。