料理の科学

おせちは塩分に要注意 国の目標摂取量の3倍超、上手に減塩して楽しもう

 栄養成分表示は、これまで食塩の量について、成分の一つであるナトリウムの量を、メーカーが任意に表記するだけだった。食塩何グラムに相当するかを求めるには、ナトリウムが何ミリグラムか確認し、その数字を2・54倍してから1千で割る必要があり、一般の消費者には不便だった。

 だが、今年4月に施行された新しい食品表示法で、今後はエネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5成分の表示が義務付けられ、ナトリウムは食塩相当量で表示されることになり、店頭などでもひと目で分かるようになった。

 新しい食品表示法には、食品メーカーの対応や消費者への周知の準備期間として、5年間の経過措置がある。31年度末までは、店頭に新旧両方の表示方法が混在することになるので注意が必要だ。

 それでも、新しい表示方法は着実に浸透しているので、この数値を参考に食塩が少ない商品を選んだり、食塩摂取量がどれぐらいになっているか計算しながら食べたりすれば、市販のおせち料理でも減塩できる。

 また、女子栄養大出版部によると、多くの管理栄養士が、「1食単位や1日単位の数値にとらわれすぎる必要はない。1週間単位ぐらいでバランスが取れていればいい」と指摘しているという。

 過剰な塩分が健康に与える影響に気をつけることは必要だが、神経質になりすぎてはせっかくのおせち料理を楽しめない。塩分摂取量は、長い目で見て適切な数値になるよう上手に調節することが大切なようだ。

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