料理の科学

おせちは塩分に要注意 国の目標摂取量の3倍超、上手に減塩して楽しもう

 高血圧でパンパンに張った血管は弾力を失って硬くなり、圧力に耐えるため血管壁が厚くなって血液が流れる内腔が狭くなる。これが動脈硬化で、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる。

 一方、食塩の摂取量が足りなくてもいけない。高血圧になるメカニズムとは逆に、体内の血液量が減少するため、血液による脳への酸素供給も減って、めまいやふらつきの原因になる。また消化液も少なくなることから食欲が減退し、体のだるさや脱力感も生じる。

 真夏の屋外で長時間、スポーツなどをしたときの熱中症は、大量にかいた汗と一緒にナトリウムが放出され、血液や水分の不足による脳の高温化や、ナトリウム不足による筋肉のけいれんが起きたりする仕組みだ。こまめに塩分と水分を補給することが防止につながる。

 特に、ヒートアイランド現象などが進んでいる都市部では、室内にいても熱中症予防のため、きちんと塩分と水分を取らなければいけない状況になってきた。

長野県、「しょっぱい食生活」と決別し長寿に

 こういった理由で、日常接する調味料の中で最も身近な存在である食塩は、適切な量を摂取する必要がある。ところが、厚労省が25年に行った国民健康・栄養調査では、1日当たりの食塩摂取量は平均で男性が11・1グラム、女性が9・4グラムで、現在の摂取目標値を3~4割も上回っていた。

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