県は「岡山満喫サイクリングロード事業推奨ルート」を発表した。地域の観光資源をサイクリングを通じて発信することで、観光振興やにぎわい創出につなげるのが目的。伊原木隆太知事は「順次、推奨ルート上に路面標示や案内看板を設置したい」と話した。
推奨ルートは、初心者やファミリー向けの20~30キロ程度の比較的なだらかなコースや上中級者向けの70~110キロ程度で勾配があるルートなど8種類。総延長は約620キロにおよぶ。県や市町村などが設立した「県サイクリングロード推進協議会」が、県の魅力を満喫できるサイクリングロードとして策定した。
初心者・ファミリー向けには、備中国分寺や吉備津神社などの景観が楽しめる「吉備路自転車道ルート」(22キロ)、蒜山三座や大山を望める「蒜山高原自転車道ルート」(29キロ)の2ルートを推奨した。
上中級者向けには、倉敷美観地区や鷲羽山などの観光地を巡る「倉敷玉野周回ルート」(92キロ)や吉備高原自転車道(岡山市北区)から吉備中央町や美咲町などを通って恩原高原(鏡野町)へ県を南北縦断する「岡山鏡野ルート」(113キロ)などのルートを推奨している。
県は「3年以内を目途(めど)にルート整備を完成させたい」と話している。