「大阪を副首都に」推進本部が初会合…猪瀬直樹氏「公益庁」創設を提案

会議を終え記者の質問に答える猪瀬直樹氏(中)、 松井一郎・大阪府知事(右)と吉村洋文大阪市長(左)=28日午後、大阪市中央区
会議を終え記者の質問に答える猪瀬直樹氏(中)、 松井一郎・大阪府知事(右)と吉村洋文大阪市長(左)=28日午後、大阪市中央区

 松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長は28日、府市一体で大阪の副首都化や二重行政解消に取り組む「副首都推進本部」の初会合を府庁で開いた。作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏ら5人の府市特別顧問も出席。松井知事は会合後、副首都のビジョンを来年秋にもまとめる考えを示した。

 同本部は大阪都構想の住民投票が反対多数となったことを受け、6月に廃止された「府市統合本部」の後継的組織として設置した。 猪瀬氏は「副首都は単なる省庁移転とは違う発想で考える必要がある」と述べ、政府でも企業でもないNPOなどの公益法人を所管する「公益庁」を新たに創設し誘致することを提案。民間の力を生かすため、自由な寄付が可能な特区を設けることも求めた。

 松井知事は「東京に並ぶ『極』としての副首都の概念を分かりやすく示したい」と述べた。

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