大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で証拠隠滅罪に問われ、懲役1年6月の実刑判決を受け服役した前田恒彦元検事(48)が、事件を振り返る初めての手記を発表することが26日、分かった。検索サイト「ヤフー」で28日から連載を開始する。
関係者によると、前田氏は平成22年9月の逮捕直前から、検察当局の取り調べ状況などを詳細に記録。手記では資料改竄の経緯に言及するとともに、捜査に携わった検察幹部の発言などについても実名で取り上げ、検察内部の状況を振り返るという。
出所後に行った講演では、事件について「調書の内容と違う事実もあるが、(捜査当局側に)都合の悪い話は握りつぶされる。刑期を終えてから機会があれば語ろうと思っていた」などと発言していた。