主張

28年度予算案 大胆な歳出改革進めよ 補正による「抜け道」許すな

 ただし、診療報酬の中身をみると、大幅に価格を下げたのは「薬価部分」であり、医師らの技術料にあたる「本体部分」はプラスだった。日本医師会などに配慮して引き上げありきで検討した印象は否めない。

 ≪給付金に持続効果ない≫

 財政再建と社会保障制度改革は一体で進めるべき課題だ。支払い能力に応じて負担を求め、真に必要な人に重点的にサービスを提供する。これを基本とし、歳出構造に切り込む改革を不断に進めるべきは言うまでもない。

 指摘しておかなければならないのは、27年度補正予算でみられた財政規律の緩みである。相次いで編成した28年度予算と補正を合わせると、その規模は約100兆円に達する。

 予算の中身が厳しく精査される当初予算で認めにくい分を、補正で安易に手当てしようとする手法が定着してきたことに厳しい見方が出ていることを認識しなければならない。参院選を控えた今年は特にその傾向が色濃く出た。