安倍晋三首相(自民党総裁)は25日、第2次政権発足から26日で3年を迎えることについて、「『日本を取り戻す』との考え方の下に経済の再生、外交、安全保障の立て直しに取り組んできた。それなりの成果は出たのではないか」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。
「『桃栗三年柿八年』というが、桃と栗は何とか収穫できたのかなと思う。この前、(官邸内にある)庭の柿を食べたが、結構渋かった」とも述べた。
自民党は党則などで総裁任期を連続2期6年としており、首相の総裁任期は平成30年9月までだが、首相周辺には党則変更による総裁任期の延長論が出ている。首相の「柿八年」発言は、渋柿が熟す5年後の2020(平成32)年に開かれる東京五輪・パラリンピックをにらみ、長期政権への意欲を込めたと受け止められそうだ。