浪速風

犯人の枕元に立ってほしい

デミ・ムーア主演で大ヒットした映画「ゴースト/ニューヨークの幻」は、銀行の同僚である親友の不正を発見して殺されたゴースト(幽霊)が恋人に真実を伝えようとする。しかし、姿は見えず、声も聞こえない。そこで霊媒師の体を借りて、恋人の危機を救う。思いを果たしたゴーストは恋人に愛を告げ、天国へ旅立つ。

▶2年前に高齢の内縁の妻を殺害したとして、52歳の男が奈良県警に逮捕された。「実は人を殺した。被害者が枕元に立って、仕事も手につかなくなった」と自首したという。幽霊の存在は信じられないが、この世に未練、恨みを残して姿を現すのは怪談話によくある。

▶大阪府寝屋川市の中1男女殺害事件は法廷に舞台を移す。山田浩二被告(45)は黙秘を続け、捜査は状況証拠を積み上げて殺人罪で起訴した。裁判員は難しい判断を迫られそうだ。被害者の2人の霊に真相を教えてほしい。あるいは犯人の枕元に立って、自白を引き出してほしい。