上田の蕎麦処「琴笙庵」が幸村の「こねつけ」再現

 上田市の蕎麦(そば)処「琴笙庵(きんしょうあん)」が、ご当地の戦国武将、真田幸村(本名・信繁)らが出陣前に腹ごしらえのために食したとされる「こねつけ」をオリジナルで再現し、同市を訪れる「真田ファン」に新メニューとして提供している。

 こねつけは、戦国時代には貴重だったコメに小麦粉を混ぜて焼いた、武将のおやつであり、携行食だった。幸村にとって最期の戦となった大坂夏の陣(1615年)では兄の信幸と別れの盃とともに食したという逸話も残っている。

 そこで「琴笙庵」の女将、花岡順子さんが「上田に来たのだから真田氏ゆかりのものを食べたい」という人々の要望に応え、同店オリジナルのこねつけを考案した。味は、真田氏の家紋「六文銭」をイメージした6種類で、具材は玄米、そば粉、おから、かぼちゃ、野沢菜、あけびの皮、りんごなど季節に応じてさまざま。野菜や山菜を練り込んだ人気メニュー「薬膳そば」のノウハウも生かした。

 「そば粉が入った『こねつけ』が自慢。蕎麦には毛細血管壁を強化させるルチンや、老化を防ぐビタミンEが多く含まれ、健康長寿食です」と花岡さん。店の中に入ると幸村の赤い甲冑(かっちゅう)や、真田十勇士のキャラクターが描かれた大きなタペストリーなどが目に飛び込み、「真田の世界」に引き込まれる。

 来年1月のNHK大河ドラマ「真田丸」の放送開始に向け、花岡さんは「観光に来られた皆さんに上田の味を楽しんでもらいたい」と話している。6個入りで540円(税込み)。持ち帰りも可。「琴笙庵」は上田市大手1の8の18(電)0268・27・3002。

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