浪速風

新しい年に「一陽来復」を願う

ゆず風呂を楽しむ利用客=22日午前、大阪市生野区の「めがね温泉」(山田哲司撮影)
ゆず風呂を楽しむ利用客=22日午前、大阪市生野区の「めがね温泉」(山田哲司撮影)

今日は冬至。一年で最も昼が短く、夜が長い。「一陽来復」の別称は春の訪れを意味するが、これから本格的な寒さがやって来ることから「冬至冬中冬始め」といわれる。南瓜(かぼちゃ)や小豆粥を食べ、柚子湯に入るのは、栄養をつけ、風邪を予防する風習とされる。

▶暖冬の今年は「冬始め」がピッタリだ。世界の平均気温が平年を0・4度上回り、1891年の統計開始以来の最高になる見通しという。日本も平年を0・63度上回っている。そのせいか、いつもなら葉を脱ぎ落として寒々として見える冬木立がまだ枯れ葉をまとい、御堂筋のイチョウ並木も秋の装いを残している。

▶このままのペースで温室効果ガスが増えると、「2050年には京都の紅葉の見ごろがクリスマスの時期になる」と専門家が予測していた。暦を書き換える必要があるかもしれない。ただ、「一陽来復」には不遇が続いた後に幸運に向かうという意味もある。そんな新年であってほしい。