九州定番「マルタイ棒ラーメン」がアジアを席巻 海外売上高2年で5倍に 独占販売の話も続々…

 その結果に、マルタイ社員は「東日本で知名度を上げなければならない」と奮起した。関東エリアへの進出を狙い、「九州を食す」シリーズは開発された。

 即席ラーメン業界の競争が激しくなる中で、マルタイは平成21年に西部ガス執行役員だった酒見俊夫氏(現社長)が社長に就くと、経営体質を改善し、売り上げを挽回していった。

 だが、このところの経営環境は厳しかった。25年に稼働した福岡工場(福岡市西区)の新設に伴う減価償却費の増大が響き、26年3月期決算(単体)の最終損益は5億円の赤字となった。

 25年6月、社長に就任した原田氏は「今後数年は合理化が必要で、赤字が続くかもしれない」と悲愴な覚悟で経営の立て直しに当たった。

 そんな苦境を香港や台湾でのヒットが救った。27年9月中間決算の最終損益は前期の2億円の赤字から一転し、8500万円の黒字になった。海外での棒ラーメンの売り上げは今年度は10億円を見込み、マルタイ全体の3割を超える勢いをみせている。

攻めの姿勢忘れず

 マルタイは今年8月、佐賀工場(佐賀県唐津市)の製造ラインを増設し、9月からは従業員を20人増やして60人態勢にした。一部2交代制を採用し、稼働率を上げた。

会員限定記事会員サービス詳細