現代に活躍する刀匠の作品を集めた特別展「日本の謎『刀』近畿で活躍する刀匠たち」(圓山記念日本工芸美術館主催)が兵庫県姫路市の同館で開かれている。全日本刀匠会近畿地方支部に所属する職人20人が鍛錬を重ねて完成させた日本刀や短刀など約30点を展示している。23日まで。
近年、若い女性らの間で日本刀の美しさに注目が集まっていることなどから、同館が日本刀の魅力や近畿各地で活躍する刀匠の技術の高さを感じてもらおうと企画した。
昨年の「新作日本刀・刀職技術展覧会」で最高賞(経済産業大臣賞)を獲得した姫路市の明珍宗裕さんの日本刀や、山形県の月山で生まれた刀匠集団・月山派の技術を継承する全日本刀匠会顧問、月山貞利さん=奈良県無形文化財保持者=の打った刀などが並ぶ。来場者は、刀匠の個性によって異なる刀身や、波のような「刃文」をじっくりと眺め、りんとした美しさを味わっていた。
開館は午前10時~午後5時。月曜休館。大人600円、高校生・大学生500円、小中学生300円。問い合わせは同館((電)079・292・3433)。