吉村大阪市政スタート 市長退職金の廃止と報酬4割カットを宣言、任期中に新たな都構想の住民投票を

大阪市の吉村洋文・新市長が初登庁。引継書を持つ吉村・新市長(右)と橋下徹・前市長=21日午前9時14分、大阪市北区(安元雄太撮影)
大阪市の吉村洋文・新市長が初登庁。引継書を持つ吉村・新市長(右)と橋下徹・前市長=21日午前9時14分、大阪市北区(安元雄太撮影)

 19日に就任した大阪市の吉村洋文市長が21日朝、初登庁した。政治家を引退した橋下徹前市長から引き継ぎを受け、ポスト橋下市政が本格的にスタート。就任会見では「市長退職金の廃止と市長報酬の4割カット」を宣言し、平成31年までの任期中に住民投票で新たな都構想案の賛否を問う考えをあらためて示した。

 吉村市長は会見で、自ら「身を切る改革」の範を示した上で「役所にも無駄なお金の使い方はさせない」と述べ、職員の給与カットも継続する方針を示した。

 5月の住民投票で反対多数となった都構想は、新たな案づくりを訴えて大勝した11月の市長選の結果を踏まえ、設計図の修正作業を進める。東京一極集中を是正し大阪を日本を牽引するツインエンジンのひとつにするという副首都化の構想は「政治を志した原点だ」と強調。28日に初会合を開く大阪府市の副首都推進本部などで「松井一郎府知事と力を合わせて実現させたい」と抱負を語った。

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