満州文化物語(13)

居留民の引き揚げ時期に「大きな差」ができたのは…

下道の長男、重治がいう。「父の部隊(下道部隊)もあのとき、(連隊本部がある)承徳へ戻る決断をしていたら同じ運命をたどっていたでしょう。本当にタッチの差でした」

下道部隊の戦友会は昭和50年代に発足、その後、居留民や家族らが加わり、現在は有志らによって毎年、会が開かれている。

水野が言う。「子供だった私がいろんな事実を知ったのは戦後もだいぶたってからでした。(下道部隊には)本当に感謝するほかない。われわれは特別だったんですね」=敬称略、隔週掲載(文化部編集委員 喜多由浩)

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