「物忘れが減りました」 筋トレで認知症を予防する試みに注目

 本山氏によると、筋トレのポイントは、動かす筋肉に意識を集中すること。そうすれば、脳へ送られる電気信号の量が増え、より強く筋力が働いて脳が感じる痛みも増すという。

 「正しく筋トレを続けると感覚神経の伝達能力が高まり、認知機能が改善される。日常生活でも、階段を上る際に、太股の筋肉などに意識を集中させることで効果が期待できる」

 本山氏の著書「ボケたくないなら筋トレをやりなさい」(中経出版)では体の部位ごとに40種類以上のトレーニング方法を紹介している。

 オリーブクリニックお茶の水を運営する医療法人社団創知会の理事長で、東京医科歯科大脳統合機能研究センター認知症研究部門の朝田隆特任教授は「認知症に対する筋トレの効果には十分な医学的根拠があるわけではない。しかし、実際に筋トレにより認知機能が改善した例は多く、有効と考えられる」と指摘している。