横浜市内に住む小学6年生の女子児童(12)を誘拐したとして、神奈川県警少年捜査課は17日、未成年者誘拐の疑いで、同市瀬谷区の型枠大工の少年(18)を逮捕した。「自分と同じような境遇の子を見て、面倒をみて家に泊めてあげたくなった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、13日午後4時半ごろ、同市立小6年の女児を同区の公園から自宅アパートへ連れ込み、16日午後3時50分ごろまで誘拐したとしている。
同課によると、女児が12日、スマートフォンで出会い系サイトに「誰か暇人いる?」と書き込み、少年と知り合った。14日午前2時に女児の母親が「娘が帰ってこない」と近隣の警察署に相談。女児の携帯電話の使用履歴から少年が浮上。16日午後3時50分、少年宅を捜査員が訪れると、少年は仕事に出ており、女児が玄関を開けたという。
少年は1人暮らしで、「家に帰りたくないと聞いた。行く所がない女の子を泊めて何が悪い」と供述。女児は「泊まってしまい帰るタイミングがなかった。ご飯はほとんど食べていない」と話しているが、けがなどはなく、健康に問題はないという。