5年で乳幼児59人死亡 見過ごせない保育施設での「突然死」 乳幼児の預かり初期に注意

 発生時期を調べたところ、最も多かったのは11月で9人。続いて、4月=7人▽3月=6人▽1、2、12月=それぞれ5人、と続いた。1月から4月、10月から12月に集中しており、小保内さんは、「この時期はRSウイルスやインフルエンザなど感染症の流行期と重なっており、集団保育によって感染機会が増えることも危険因子ではないか」と分析している。

 ◆「慣らし保育」重要

 また、4月に関しては、亡くなった7人のケースを詳細に調べたところ、預かってから1カ月以内の発症が6人に上っていた。乳幼児は新しい環境において適応が難しく十分な注意が必要なことが浮き彫りになった。

 死亡した全乳幼児の在園期間との関係を詳しく検討したところ、登園初日に死亡したのは6人。その後は、2日目=3人▽3日目から7日目まで=4人▽1週間以降1カ月以内=6人▽1カ月以降=14人▽不明=17人-という結果だった。

 小保内さんは「小児の予期せぬ突然死は、原因が分かっていないのが現状。保育施設でも家庭でも、危険因子を排除した環境で育児をすることが現段階での最善の予防法だ」と話す。さらに、保育施設に預けられて間もない時期に発症が多いことから、一定期間、親が付き添う「慣らし保育」を実施するなどの対策が必要ではないか、と指摘している。

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