浪速風

選定はスポーツの〝聖地〟にふさわしいかで

上空からのイメージ図を見る限り、A案、B案はよく似ている。ともに木材を多用して日本らしさを打ち出し、周囲の景観との調和を図っている。総工費は1550億円以内、2020年の東京五輪に間に合うように-などと条件を付けられると、世界的な建築家もやりにくかったろう。

▶迷走した新国立競技場の姿がようやく見えてきた。取り壊された旧国立競技場の改装でよかったとはもう言うまい。五輪後の維持費の心配も後にしよう。ただ、年内には関係閣僚会議で正式決定するというから、2週間ほどしかない。となると、2案の公表はアリバイづくりで、もう決まっているのではと邪推してしまう。

▶新国立競技場が建設される明治神宮外苑には、神宮球場、秩父宮ラグビー場が隣接しており、どちらも建て替えが予定されている。都心にこれほどスポーツ施設が集積しているのは世界でも珍しい。三位一体の聖地は日本の財産であることを忘れないでほしい。