「ジェットコースター・ムービー」と呼ばれる映画がある。どんでん返しに次ぐどんでん返しで、ハラハラ、ドキドキの連続である。振り返ると「橋下劇場」もそうだった。過激な発言と行動力で、何をするのか予測がつかない。評価は分かれるだろうが、政治家のイメージを変えたのは確かだ。
▶橋下徹氏が国政政党、地域政党とも「維新の会」の代表を退いた。18日には大阪市長の任期を終える。大阪ダブル選で大勝して「これほどハッピーな辞任の舞台はない」と述べたが、「茶髪の弁護士」で人気だったテレビ界からラブコールがあるし、党内からもカーテンコールが沸き起こっている。
▶もう来年の話をしても鬼は笑うまい。衆参同日選がにわかに浮上してきた。となると、第2幕は国政進出か。かつて「日本再生のため」として「維新八策」を掲げたが、その中に憲法改正が含まれていた。出馬するなら、その発信力・突破力で、憲法論議の先兵になってほしい。