書評

児童書 『兵士になったクマ ヴォイテク』

 ヴォイテク2等兵。第二次大戦中、英軍指揮下の亡命ポーランド軍に所属し、中東や欧州で弾薬輸送に活躍した兵士だ。ただし、人間ではなくシリアヒグマ。

 そう書くとおとぎ話のようだが、本書は史実に基づいた物語だ。ヴォイテクは部隊マスコットとして愛され、人間性を奪う過酷な戦場にあって兵士たちの精神を支えた。近現代史を学びつつ、動物と人間の関係についても考えさせる。(ビビ・デュモン・タック著、フィリップ・ホプマン絵、長野徹訳/汐文社・1500円+税)

会員限定記事会員サービス詳細