東日本大震災

震災から4年9カ月 巨大ベルトコンベヤー「遺構」化検討 陸前高田市、復興工事で使用

復興の過程を残す「復興遺構」として土台部分の保存が検討されている「希望のかけ橋」。震災から4年9カ月を迎えた今も多くの人が訪れていた=11日、岩手県陸前高田市
復興の過程を残す「復興遺構」として土台部分の保存が検討されている「希望のかけ橋」。震災から4年9カ月を迎えた今も多くの人が訪れていた=11日、岩手県陸前高田市

 東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市で、被災地最大規模といわれるかさ上げ工事に使われた土砂運搬用の巨大ベルトコンベヤーの一部保存に向けた議論が進んでいる。復興の過程で一時的に造られた建築物を保存するのは異例だが、長期間に及ぶ復興の過程を後世に伝える「復興遺構」として保存が決まれば、防災教育や観光面での一定の役割を果たすことになる。(高木克聡)

 保存が検討されているのは、巨大コンベヤーのうち気仙川にかかる「希望のかけ橋」と呼ばれている吊り橋の土台部分。震災被害を後世に伝える「震災遺構」に対して、復興工事で造られた建築物「復興遺構」として保存する考え。

 コンベヤーは全長3キロ。総工費120億円で建設された。平成26年3月末から稼働し、今年9月に役目を終えて解体が始まった。約1年半で運んだ土砂は500万立方メートルで、10トントラックを使用した場合、約9年かかる運搬を約2年半に短縮する効果があった。

 コンベヤーの周辺は国や県、市が復興祈念公園として整備する計画があり、公園を運営する県が遺構としての維持・管理を承諾するかどうかがカギとなる。

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