防衛最前線(50)

海自「あきづき」型護衛艦 イージス艦に匹敵する防空能力有する艦隊防空の要 南シナ海で米海軍と共同訓練も

 あきづき型の特徴は、イージス艦に匹敵する防空能力の高さにある。イージス艦が北朝鮮などの弾道ミサイル攻撃の警戒に当たっているような状況下では、航空機や潜水艦などによる攻撃への備えが手薄になる。あきづき型はその弱点を補完すべく、護衛隊群の防空機能を担う。

 海自幹部は「あきづき型の存在のおかげで、イージス機能を弾道ミサイルに集中することができる」と語る。

 前部の艦橋上と後部にはフェーズアレイ・レーダーFSC-3Aを配備。これが同時多目標対処を可能にし、個艦防空だけでなく、艦隊防空の要となっている。目標探知から攻撃までのリアクションタイムも短い。

 搭載する艦対空ミサイルには発展型シースパロー(ESSM)を採用。水上打撃力に優れる主砲Mk41VLSから発射される。魚雷発射管や魚雷防御装置、高性能20ミリ機関砲なども備える。

 船体は151メートル、全幅18・3メートル、乗員は200人。30ノット(時速約50キロ)の速力を出すことができる。後部甲板はヘリの離着陸が可能で、哨戒ヘリコプター2機を運用できる。

(政治部 石鍋圭)

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