デビュー

オーディション落ちたのに…朝ドラ「あさが来た」で女優デビュー 清原果耶(きよはら・かや)さん(13)

 できるだけ全国の人に名前を知ってもらいたいので、小さな子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が見ている朝ドラへの出演がそのきっかけになるのではという思いがありました。実は別の役でオーディションを受けていたのですが、落ちてしまって。次にまたオーディションがあったら受けようと吹っ切れていたら、数カ月後にふゆ役でオファーが来たんです。当初はうれしいよりびっくりという気持ちが大きかったのですが、しばらくしてから「私、朝ドラに出られるんだ…」と実感がわいてきて、うれし泣きしましたね。

 《オーディションで朝ドラプロデューサーの目に留まり、「今後大きくなる人材。この子の女優人生のスタートに立ち会いたい」と、メーンキャストの一人、ふゆ役に抜擢(ばってき)された》

 --演技で苦労したことは

 昔の京都弁と大阪弁の微妙なイントネーションの違いに苦労しました。大阪生まれ大阪育ちだから言葉には苦労しないと思っていたけど、時代が違うから話し方も少し違う。なかでも「どんどん」が特に難しく、何回も撮り直しました。また、撮影初期には長ぜりふが言えなくて泣いてしまったことがあり、せりふを言うのが不安になりました。でもそんな中、加野屋の中番頭、亀助役の三宅弘城さんが「果耶ちゃんが思うままのふゆを演じてみたら。困ったらフォローするから一緒に頑張ろう」と言ってくださったんです。すると心が軽くなり、いつもならすごく考えこむシーンでもせりふがすらすら出てきて、「楽しい!」と思えるようになりました。三宅さんのおかげで、私の中の「芝居」の世界が広がりました。

 --出演者にも支えられたんですね

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